成長企業に学ぶ の記事一覧

Still Day 1

Amazonの社員が呪文のように唱えるもう一つの言葉があります。それは

「Still Day One」

です。意味は直訳すると「まだ1日目」、意味的にはまだ始まったばかり、もしくは何も始まっていないという風に捉えるのが良いかと思います。

Amazonでは様々なプロジェクトが進行しそれらをものすごいスピードで実行していきます。

それらのサービスが立ち上がると仕事を成し終えたという気持ちになりなんとなく気が緩んでしまったりする事がありますよね。そんな気分を戒める役割もあるのかとは思います。

でも本当の意味は全く違うところにあるのではないかと考えます。

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Work hard, Have fun, and Make history

Amazonでよく耳にする言葉

Amazonには恐らく全社員が1回は言ったことのあるスローガンがあります。それが
Work hard, Have fun, and Make history
(懸命に仕事をし、楽しみながら、歴史を作ろう!)
です。これは会社のミッションでもビジョンでもなく働き方の見本みたいなものです。
昨今の日本では働き方改革といって、多くの企業が様々な制度を導入して社員の満足度を上げようと躍起になっています。それはそれで素晴らしいことですが、そもそもの考え方が変わらない中で制度をいくら設けても空回りしてしまいますね。
そんな日本に一つの見本となるのがこのAmazonのスローガンではないかと。

Work hard, Have fun, and Make history!

まず「Work hard」ですが、Amazonでは一生懸命働くことを是としています。そもそも18年前ただのベンチャー企業であったAmazonにそれほど余裕はなかったと思います。とにかく必至に働かなければ成果を出すことは出来なかった。それは巨大企業となった今でもなんら変わりはないのです。あれだけの成果を出すのに社員は必死で働かなければならないのです。
次に「Have fun」です。これは楽しむということです。確かに一生懸命仕事はするのですが、それを楽しみながら、また仕事以外も楽しみましょうということです。家族との時間や友人たちとの楽しい時間を持つことにかけてAmazon社員は妥協はしません。きっちり休みもとって楽しみます。
そして最後は「Make history」です。一生懸命働いて、でもそれを楽しみながら、そして歴史を作って行こうと。Amazonが歩いている道は今まで誰も歩いたことのない道です。そこで悲観的になったり文句を言ったりすることなく、兎に角がむしゃらに、そしてその事を楽しみながら新しい世界を目指そうと。
いま日本の企業が歩んでいるのは確かに楽しい道ばかりではないと思います。でも必ずそんな道にも楽しいことや歴史を作れるようなことはあるはずです。そんな考え方を持って仕事に望むことこそが働き方の改革なのではないかと私は思います。

アマゾンってどんな会社?

アマゾンに入社の頃

今日は私が務めた会社についてお話ししたいと思います。

 

私は2000年から2015年まで15年間、米系ネット通販の巨大企業であるアマゾンに勤務していました。今でこそ知らない人はいない、3歳の子供でもその名前を知っている会社ですが、私が入社した当時は10人に聞いて知っているのは多くて3人程度だったと思います。酷い場合は風俗系の会社に転職したのかと勘違いされたこともある(笑)、そんな会社でした。

 

立ち上げ当初扱っていた商品は書籍のみ(和書と洋書)、初年度の売り上げも今では想像もできないくらい小さなものでしたし、社員もまだ50人に満たないような状況でした。まさにベンチャー企業って雰囲気がそこかしこに溢れかえっていました。自分たちで電動ドライバーで作ったテーブルやLANケーブル、システムサーバーは当時米国本社にあったために、社内LAN以外からシステムサーバーに入るためには国際電話回線でダイアルアップとか…懐かしい日々です。

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